マンスリートピックス

大城クリニックでは、患者さまに役立つ情報を提供するために マンスリートピックスを紹介していきます。

 シワ・タルミの治療 -再生医療の応用-

 近年アンチエイジングブームの中で、シミやシワなど多くの美容医療が気軽に受けられるようになってきました。今回は、シワやタルミの原因と最近のトピックスについてお話しましょう。

 シワやタルミは、いわゆる肌の「老化」によって起こります。老化の原因となるのは、「紫外線によるダメージ(光老化)」や「皮膚の乾燥」、「皮膚の菲薄 (ひはく)化」「皮下脂肪織のやせ」「細胞の酸化」など様々なものがありますが、基本的には皮膚そのもの、細胞そのものが何らかのダメージを受けて自分で 再生できなくなることによって生じます。通常、皮膚をはじめとした細胞は、様々なダメージを受けて老化したとしても、自分の再生力で元通りに治そうとする ために、若い頃にはシワやタルミは起こりえません。しかし、25歳前後を境にして、皮膚の再生力が衰えてきてしまうために、シワやタルミが徐々に出現する ようになってきてしまいます。

 シワやタルミの治療には、レーザーや高周波などによる治療や、ヒアルロン酸やボトックスによる注入治療があります。レーザーや高周波による治療は、光や 高周波などによって皮膚の中に熱エネルギーを生じさせ、老化によって衰えた細胞の再生を促すものです。一方、ヒアルロン酸注入は、人体の皮膚の成分である ヒアルロン酸をシワの溝に入れ込むことによって凹凸を改善し、ボトックス注入は、表情を作るための筋肉の動きを麻痺させることによって凹凸を改善しようと いうものです。

 最近、シワやタルミに対して、自分の血液中の血小板を利用した「再生医療(自己多血小板血漿)」が注目を集めるようになってきました。血小板には、出血 を止め、血栓を形成して傷を閉じることによって、病原体などから傷の感染を妨げる働きがあります。また血小板には、傷んだ組織を再生するための様々な因子 を放出して、組織の再構築のための助けをする働きがあることが知られています。その血小板の「傷んだ組織を治す働き」を医療に応用しようというのが、自己 多血小板血漿(PRP:Platelet Rich Plasma)です。PRPによる治療は、自分の血液を採取した後に血小板のみを分離し、患部に注射するというものです。皮膚の中にPRPを注入すること で、血小板中に含まれる様々な因子が表皮や真皮に働きかけ、老化して傷んだ皮膚を再生させようというもので、今までの治療の考え方とは異なります。
 シワやタルミは、個々の顔の形や加齢の程度など多くの原因があり、患者さん個人個人に応じた治療が必要です。当院では、患者さま一人一人の症状に応じて 治療機器を使い分け、術後のスキンケアも含めた総合美顔治療を行っております。今回その総合美顔治療に、レーザー治療とPRP再生医療を融合させた新しい 治療をラインアップに加えました。目の下のシワや法令線のシワなど、年齢を感じさせるシワや顔全体のタルミなどに応用ができ、より自然な形態の再現が可能 になりました。

 再生医療や美容医療のみならず、最先端の治療は日々進化し続けております。われわれも患者さまに多くの情報と確実な医療を提供するため、日々精進してお ります。