『顔面神経麻痺』 38歳 主婦
[原因と症状他]
私は子どもを3人かかえる主婦ですが、今からちょうど2年くらい前より、右頼が「ピクピク」する感じがあらわれ出しました。当初は少し疲れがたまっているのかと思いあまり気にせずにいましたが、だんだん「ピクピク」する感じがひどくなり、ついには、顔を動かそうとしてもうまく動かず、右眼だけ閉じられないような状態になりました。そのためか、右眼が乾燥していつも点眼薬で潤わせていました。鏡を見ると右の頼が「グラーッ」とたれて下がったようになり、これは大変と思い近所の病院へ行くとそこでは原因がわからないと言われ、内服薬と点滴で治療しましたが、いっこうによくなる気配がありません。
そんなある日友だちのすすめでレーザー治療を受けてみることにしました。最初は少し、こわい感じもしましたが先生の説明を受けているうちに副作用もないと言うので少し安心しました。治療を受けていると今までまったく動かなかった頬の筋肉がピクピク動き出したり、まぶたのケイレンなどがあらわれたので希望の光が見えてくるような気がしました。
[治療]
週に1回ごとの治療を1か月くらいつづけると、右眼の乾きも少なくなり2か月めには、目を閉じられるようになりました。しかしまだ右頬のゆるんだ感じが残っています。先生に伺うとこれは筋力が落ちてたるんでいるので、鏡を見ながら表情をつくる練習をしなさいとアドバイスを受けました。表情をつくる練習をしていると、少しずつではありますが顔の動きがよくなっている感じがわかり、必ず治ると自分の中で確信できるようになりました。
そして約1年で治療を終えたのですが、レーザー治療をはじめる前と後とを写真で比べると顔の表情がまったく違っていました。
麻痺がひどかったころは、外出もあまりせず家族にもとても心配をかけましたが今では以前よりも明るくなったと、家族からも言われています。
ドクターメモ
元首相でお亡くなりになった田中角栄氏がそうであったのでみなさんがご存じの顔面神経麻痺です。中枢性と末梢性の2種類があります。この患者さんの場合は、末梢性のものです。このタイプには半導体レーザーはかなり効果があります。20数年来の顔面神経麻痺の患者さんで他院を転々とされて治らなかった方を治療して治してさしあげたこともあります。